真っ赤に染まる大学生の話

こんにちは!大学院を卒業し、ようやく社会に飛び込めてわくわくしているイーブイです。

突然ですが、あなたには夢ややりたいことはありますか?
やりたいことがある人は、ぜひその夢を肌身離さず持っていてください。
絶対に、離してはいけません。絶対に。

これは、同じく夢があった友人が死んでいくのを見た私からの警告です。

彼女の夢は、「環境問題を解決できる人になること」でした。
ずいぶん漠然とした夢でしたが、1年生のときに語ってくれた想いは確かでした。
学部は理学部であまり関連はなかったので、勉強もしつつ、学生団体で活動したいと思っていました。
1年目は大学に慣れることを優先しようと思い、特に何もしませんでした。
2年目は実習が始まってレポートが大量にあったので、気がついたら過ぎ去っていました。
3年目は部活の最高学年と研究室配属のダブルパンチで精一杯でした。
4年目に入る頃にはもう、就職のことしか考えていませんでした。
あーやっぱ、理系には忙しくて無理だわw
そう言って、あんまり後悔した様子もなく卒業していきました。

なんだ、この人大して夢にパッション湧いてなかったじゃん、だから諦めたんでしょ。
そう思ったかもしれません。

でも違うんです。本当に、最初は熱意がありました。
熱が冷めていっただけ。

なぜ冷めてしまったのか。
本当にやりたいこと、ではじゃなかったから?

いいえ違います。
熱が冷めた理由は2つ。
1つめは、夢を語り続けなかったから
2つめは、自分は忙しい、と”思い込んでいた”からです。

夢を語り続けなくなったのはなぜかというと、夢を語れるような人が周りにいなかったからです。
そして夢を語れないような人たちはだいたい、自分たちは忙しいと思い込んでいるんです。
忙しい忙しいばっかり言ってるような人たちに囲まれていたら、自分も忙しいと思って疑わなくなります。そして愚痴ばっかり言ってる人たちに囲まれれば、口から出るのは夢ではなく愚痴になります。
そうなってしまった頃には、その環境が当たり前になっていて、自分が夢を持ったアツい人間だったことさえ忘れてしまうのです。

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理系の特徴の一つとして、
「自ら理系を選んだ」人が多いことがあると思います。
将来これがしたいからこの学部を選んだ、という人もいれば、純粋にこの分野にわくわくするから選んだ、という人もいますが、たいそうな夢がないとしても、わりとみんな何かしら自分のやりたいことベースでちゃんと選んでいるんです。

なのにおかしいんですよね、卒業する頃にはみんな死んでいるんです。

しかも、大学ではダルそうにしていた文系の同期が、気づいたら学外でいきいきと活躍していたりするんです。

忙しいからってだけで夢の実現が遅れるって、嫌じゃないですか?

朱に交わっても赤くならないコツは、
自分が今当たり前だと思っていることが本当に当たり前なのか、常に疑うことです。自分が忙しいと思っている現状は本当に自分の限界なのか。


そして何より、

誰でも良いから、
鏡に向かってでもいいから、
夢を語り続けることです。

この記事を書いた人

イーブイ

こんにちは!横浜市立大学院生のイーブイです。自由に将来を選べる理系学生が増えてほしい、という思いで活動しています!